ある日、お弁当のおかずを落としてしまいました
小っちゃかったんで、院の裏のスペースにポイッと捨てました
しばらくすると、アリが集まり始め、数時間後にはなくなっていました
アリはなんでも食べるんだなあと思い、今度はお弁当のおかずだったエビの尻尾を置いてみました
しばらくするとやはりアリが群がり始めました
「殻はさすがに食べられないだろうけど、どうなるのか」
そう思って、数時間後に見てみると、エビの尻尾のまわりに砂が盛られています
さらに数時間後、キレイに尻尾が埋まっています
これはアリがやったのか?
こんな短時間で?
不思議に思い、それから僕のアリの観察が始まりました
小さいエサは砂で埋めないようですが、ある程度の大きさのものは埋めるということがわかりました
ちなみにエビの尻尾を2回目に置いたときの画像がこちらです
何にもなかったところに、エビの尻尾を埋めるように砂が盛られています
見ていると、アリたちが小さい砂や土、葉っぱを一生懸命運んできます
やがてエビの尻尾はすべて砂に埋もれ、数日後ほじくってみると、身が無くなった殻だけが出てきました
色々試してみたところ、少し大きめのものも、1日あれば完全に砂に埋もれます
院内で死んでいた、すごく小さい蛾をあたえてみたところ、これはすぐさま巣に運ばれていきました
なんでエサをわざわざ埋めるのか
不思議に思う日々でしたが、この間の「ダーウィンが来た!」で謎が解けました
このアリは「トビイロシワアリ」
体調は2.5mmほど、日本中にいますが、特に西日本に多いとのこと
エサを埋めるのは、他の大きいアリにとられないため
しかし、埋めている間も少しずつエサを巣に運んでいるそうです
埋める係と運ぶ係が、しっかり分担されています
すぐに運べる大きさのエサの場合は埋めないようですが、大きくて運ぶのに時間がかかるものは埋めるそうです
さらに、近くに大きいアリの巣があると、その巣の入り口に土や砂を投げ込みます
そうすると、大きいアリたちは自分たちの巣が埋もれないように、土や砂を外に運ばなければなりません
そうやって大きいアリたちを足止めし、エサを取られないようにするのです
孫子の兵法書に出てきそうな策略です
アリ、すげえ
ちなみに、
アリって甘いものよりも動物性のタンパク質のほうを好むらしく、テレビで行っていた実験では、砂糖やキャンディよりも、スルメいかに一番群がっていました
いやー、
もしも自分が誰もいないところでのたれ死んでも、きっとアリたちが地に還してくれることでしょう
自然、偉大なり
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