稲川淳二より怖くない話

この暑さは、いつまで続くんでしょう

 

怖い話でもいたしましょうか

 

 

 

福岡にいた時の話です

 

 

 

僕、男友達N、知り合いの女の子の3人で、唐突に海に行くことになりました

 

僕とNはお酒を飲んでいたので、車は女の子が運転して行きました

 

時間はもう夜の10時を過ぎていたと思います

 

目的地は、福岡では誰もが知っている某海岸(歴史的なものが発見された島です)

 

時間が遅かったのもあり、他の車は少なく、スムーズに海に到着しました

 

夏場などは夜でも若者たちが集まってる場所ですが、時期も外れていたため、辺りには人気はありませんでした

 

自動販売機の明かりと、わずかな薄暗い電灯のみ

 

車を降りて、3人で真っ暗な砂浜へ下りて行きました

 

 

 

暗闇の中、地平線まで真っ黒に広がる海から、音を立てて繰り返し迫ってくる黒い波

 

砂浜沿いの木々は、得体のしれない黒く大きな影のように見え、それがゆらゆらと揺れています

 

 

一瞬で、「ここはヤバい」と感じました

 

しかし他の2人は別に怖がっている風でもなかったので、3人で缶コーヒーを飲んで話をしてました

 

記念にと思い、3人が写るように携帯で写メを撮りました

 

やがて帰ることとなり、僕とNはトイレへ

 

僕は真っ暗なトイレがどうしても怖かったので、申し訳ないと思いながらちょっと離れた草むらで用を足しました

 

車に乗り込む前に、Nが僕に聞きました

 

「さっき俺がトイレにいたとき、後ろ通った?」

 

いやいや、はなれた所にいましたし、100%通ってません

 

怖いこと言うなよーなんて言いながら(かなりビビりましたが)、車に乗って帰りました

 

家の近くの適当なところで、僕とNは降ろしてもらい、女の子は車で帰っていきました

 

内心、無事に帰ってこれて本当に安心していました

 

するとNが言いました

 

 

 

「・・・もう一人いたよね?」

 

 

 

安堵していた僕は、再び凍りつきました

 

なぜかって?

 

 

 

僕もずっと同じことを思っていたからです

 

 

 

3人で撮ったはずの写メ

 

 

 

実は4人写ってたんです

 

 

 

真っ暗な中で撮ったので顔も写ってないぼやけた写真でしたが、

 

確実に人影が4つあったんです

 

2人に話したら怖がらせるだけだと思い、黙っていたんです

 

その写メは、持ってちゃいけないと感じたので、保存せずにすぐ消しました

 

Nはトイレの時あたりから感じていたそうです

 

何かの間違いだろうと思っていたんですが、Nも同じことを感じていたということは・・・・

 

 

 

 

っていうお話でした

 

あんまり夜の海は行くもんじゃないッスね

 

行きたくても埼玉には海ないッスけどね

 

明日は休みなんで、髪切ってきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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